市川きよあき事務所

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グラフィックデザイン

日記

花森だくさん

いよいよ朝ドラ「とと姉ちゃん」が「暮らしの手帖」へ向かいはじめました。はたして唐沢さんはスカートをはくのでしょうか?
今月の現在の「暮らしの手帖」にとと姉ちゃんが花森安治さんと作った創刊号(本物)の復刻本が付録でついてました。「暮らしの手帖」の前。まさにオンエア中の雑誌です。やはり終戦の翌年の1946年にファッションの本を出したってのがスゴイですね。
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自分が高校生や大学生の頃、もしかしたら花森さんが現役の頃とかも、本屋とか家で「暮らしの手帖」を見てはいたましたが、地味な主婦雑誌のひとつくらいの認識しかなく全く興味がなかったんです。ですが、グラフィックの仕事をするようになってから手書き文字がジワジワ来だし、あの古っぽい写真の印刷さえも魅力に思えてきて、今では仕事マイカップも花森イラストです。
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カレンダーなんかもここ10年くらいは花森さんになりました。今月はコレ。
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これまた偶然家に本誌がありました。1976年の 6、7月号。ちょうど40年前です。
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晩年の女性イラストシリーズです。値段は520円、今でいうと2000円くらいかな。けっこうします。でもしょうがないんです、広告がいっさいないんですから。
「暮らしの手帖」が一番素晴らしいのはこの広告がない、つまりどの商品も公平に扱えるということなんです。絶対真似のできない唯一の公平な目を持った雑誌です。広告がないからこそ出来る「暮らしの手帖」の企画に、商品テストがあります。各メーカーの商品をあらゆる角度から容赦なくテスト。これ以上の消費者目線はないですね。以前自分が広告をやっていたチャイルドシートがとりあげられていたことがありましたが、各メーカーのチャイルドシートを自動車につけて衝突テストをやってました。ハンパないです。
ついでにもうひとつ。毎年夏に神田である素人も参加できる古書入札会に、今年原画が出品されていました。
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34点で10万は安すぎると思い腰が浮きかけましたが…最終的にはかなりお高くなったようです。旬ですし、そりゃそうですね。これを見てて面白いのは文明というタイトルも毎号描いてるらしいこと。なんで毎号タイトルを書いたのか?解せん。…愛すべきこだわり変人です。