市川きよあき事務所

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日記

どどどんと、ど〜んと焼けました

先日、多摩川河川敷にどんど焼きに行ってきました。どんど焼きは大判焼きとかちゃんちゃん焼きの仲間ではなく、お正月の門松やお飾りなんかを燃やしてその年の無病息災を祈る儀式です。この「どんど」って言葉、所によって呼び方が微妙に違ってまして、「とんど」だったり、「どんと」だったり、「どんどん」だったり…どんどん読み方が増えるばかり…もう「と」でも「ど」でもどっちでもいいよと思っていたら、微妙どころか「左義長」なんて呼ぶ地方もあるし、調べたら富山では「おんづろこんづろ」ですって。まぁ、とどのつまり、お飾りを燃やしてもらうありがたい儀式ってこってす。

昔はこの風習を知らなくて、お飾りを取り外したあとゴミ袋に入れるわけにもいかず始末に困ってたんですが、多摩川のどんど焼きを見つけてここ何年か持っていってます。最近は火は危ないという事でやらなくなったり、高さを低くする所が多いらしいんですが、そこはだだっ広い多摩川。デカいです。高いです。
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燃やす前は今日は風がないなっと思ってましたが浅はか。さすが河川敷。
火を点けたらあっと言う間。煙が渦巻いたかと思ったら、ものすごい勢いで火の手が上がり東風に乗って西側に一気に燃え広がります。
「おぉ~」という歓声が上がったのも数秒、「危ない!危ない!」「下がって下がってぇ~!」と切羽詰まった声に変わりました。
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西側が正面ということもあり、火の向かう方向が一番の密集地。スゴイ勢いで火の手が迫ります。どんどタワーの前に作られた竹の鳥居も跡形もなく燃えてなくなり、西側にいた百人あまりが一斉に後ずさりして走り出しました。こちらは南側に陣取ってたので大丈夫でしたが、火がまわる間はわずか二三分。大火事の怖さがわかるには十分すぎる時間でした。前述の富山の「おんづろこんづろ」は燃え上がる炎が鶴の飛び立つ姿に見え、それを「おおづる、こづる」と呼んだのがなまって「おんづろこんづろ」になったようですが、そんな余裕はなかったなぁ。

ここまで焼けました。
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