いつもお仕事させていただいている、演劇制作会社の「華のん企画」さんが「紀伊國屋演劇賞 団体賞」を受賞されました。受賞理由は「チェーホフ短編集1+2」 子供のためのシェイクスピア「お気に召すまま」の優れた舞台成果に対して。とあります。
すっごくうれしいです。涙がちょちょぎれます。演劇ファンのほとんどが知らない企画制作会社、女性だけの小さな小さな会社。テレビで見る俳優さんが出演しているわけでもありません。なかなか満員にならないこともあります。そんな所に思いがけず光が当たりました。華のんとは、音楽のCANONからとっていて、輪唱のように続いていくの意です。静かな湖畔の〜〜です。地道に良質の舞台を作り続けてきたことが評価されたのです。うれしいじゃありませんか、1966年から続く演劇界の偉大な賞の歴史に名を残しました。演劇だけの賞でいうと、紀伊國屋演劇賞というのは最も古く、小劇場から前衛、大劇場まで網羅していて権威があります。観ているひとは見ているんですね。涙がちょちょぎれますよホント。
もともとは新大久保のグローブ座に、演出の山崎清介さんを中心にシェイクスピアを上演する「グローブ座カンパニー」というのがあったんです。それがグローブ座がダメになって行き場を失った時に、なんとかこのカンパニーを残せないものかと、「華のん企画」の代表が素人ながら個人で立ち上げ、引き継ぎ8年間上演し続けてきました。制作者としての経験がない中大変だったと思います。続けてくれば日の目を見ることもある。まさにCANONです。良かった良かった。来年はシェイクスピアの「冬物語」とチェーホフの「三人姉妹」の公演があります。
ぜひ!