市川きよあき事務所

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グラフィックデザイン

演劇

コロナの渦にのみこまれる

2020年になってからの1番の楽しみはオリンピックでした。なぜなら最初の抽選で陸上が当たっていたからです。
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いまはモチベーションが限りなく0に下がりました。そんなことより、仕事の中心である演劇が大きな渦にのみこまれてしまいました。

無名塾の『タルチュフ』東京公演。3月8日が初日でしたが中止になりました。
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2月末に早々と仲代さんが中止の決定をされました。この頃はまだ他人事のような感じでして、正直3月に入ってからの判断でいいんじゃないかと内心思ってましたが、決断が早く間違いなかったです。9年前は3.11が東京公演の初日でした。奇しくも同じサンシャイン。残念です。今回のパンフは、仲代さん特集をみてもらいたかったんです。仲代さんにも「盛りこみすぎじゃない」と言われたほどのボリューム。たくさんの人に届けたかったです。悔しい…。
その後3月に入って、しきりに感染後2週間空けるという期間がマスコミにとりざたされました。この2週間様子見るというのを、2週間経てば感染が収まると勘違いしていました。感染はカノンのように次から次へと新しい2週間を作りだし、次から次へと多くの舞台がのみこまれ、中止や延期においこまれました。演劇は三密の中でこそ味わえるもの、コロナの標的にされたような感じです。

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エイコーン 栗原小巻さんの『ピアフ』は3月から九州旅公演中でしたが、途中から中止に。テアトルエコーの『ママゴト』​は初日が4月18日。3月末にエコーからパンフの連絡がこないなと思ってたら延期に。5月の連休明けからは加藤健一事務所の『サンシャインボーイズ』が延期に。パンフ進行中でしたが色校正でストップ。まさか5月までと思ってないので、3月頃は、加藤健一事務所の人と「サンシャインは5月で良かったですね〜」と余裕で話していたのに…。加藤健一さん役者生活50周年、加藤健一事務所40周年といつ記念公演でした。どーすんの。

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6月の公演もすでに2つ。ひとつは無名塾の稽古場公演『サロメ』。チケット発売前に決断しました。もうひとつは旧友ケベちゃんの『半脱げの靴下』どちらもチラシは刷りあがっていました。小規模の公演は公演当日のほかに、稽古場が借りられないという問題もあります。公演当日はかろうじて大丈夫になったとしても、稽古場が使えないと公演できません。やれやれ。今はというと、おそるおそる進行中のものも何本か、7月からはじまるものも…。そろそろ渦から大きく飛びだし、のんびりと大海で泳ぎたいものです。