90歳の仲代さんは、捨て身でやけっぱちの大洪水だった

昨日は8年ぶり3回目の『バリモア』の初日。8年前だって82歳なのに90で一人芝居やりますか？信じられん。700席の劇場で一番奥まで届く声。軽いステップ、変幻自在に楽しんでおられました。

この作品は実在の俳優ジョン・バリモアの最晩年を描いた異色作です。バリモアは、サイレント映画時代からのスターとしてファンに愛され、偉大なる横顔と呼ばれた端正な二枚目で、姉のエセル、兄のライオネルと共にバリモア３兄弟として活躍しました。ドリュー・バリモアの祖父にあたります。崩れきった人生最後の賭けとして、劇場を貸し切り、自分の出世作でもある『リチャード三世』を稽古するお話。ブロードウェイではサウンド・オブ・ミュージックの大佐で有名な、クリストファー・プラマーが演じています。

『バリモア』は北千住のシアタ−1010で3月23日まで。そこから岡山、名古屋、浜松、ポンっと飛んで九州ぐるっとまわって神戸に京都の5月14日まで2ヶ月間の公演。成功とご無事を願ってます。