市川きよあき事務所

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日記

なぜディン・ニンと呼ばないのでしょうか?

いま卓球はジャパンオープンで盛り上がってますが、ミマパンチとチョレイが一回戦で負けてしまったのでもり下がってるかな…そんなことではなく、大きな声で言いたいのは名前の呼び方のことです。卓球で世界ランキング1位といえば中国の丁寧選手です。ですが、彼女のユニフォームの背中にはDing Ningと書かれています。普通に読んでディン・ニンですよね。なぜ日本ではテイネイと呼び、ディン・ニンと呼ばないのでしょうか?
水泳自由形で有名な孫楊は日本ではソンヨウと呼ばれますが、正しくはスンヤン。Sun Yangと書くので微妙な違いですけどこれも中国読みでいいんじゃないでしょうか。フィギュアスケートの閻涵は、エンカンエンカンとNHKアナウンサーに言われてましたが、英語読みではHan Yan、ハンヤンです。羽生選手ら選手の間では、ハンヤンと呼ばれていて違和感ありました。どういう基準なんでしょうか。また韓国水泳選手の朴 泰桓はパク・テファン。韓国選手は韓国音で呼ばれています。
この問題は調べてみると国家間の取り決めであることがわかりました。1972年の日中国交正常化の時、角栄さんの例のアレですが、周恩来さんとの取り決めで、互いに読む人の国の読み方にすることで合意したそうです。こんな半世紀前の取り決めはもうやめて、丁寧さんは、ディンニンにするべきですよね。漢字表記もいらないかも。
韓国はというと、1984年に国家間の取り決めで、お互いに現地読みすることで合意して、そこから変えたようです。そういえば金大中さんのことを昔は「キンダイチュウ」と読んでいましたが急に「キム・テジュン」になって、なんでかな?と思ってましたが、そういう事だったんですね。
中国選手の中で日本でも現地読みの選手がいます。ボーヤンジンです。彼も最初は漢字で金博洋と書くことからキンハクヨウでした。なぜボーヤンジンになったんでしょうか。これはどうも世界的にボーヤンジンで有名になってしまっているからのようです。おかしいですね。みんなボーヤンジンでいいでしょう。オリンピックもありますし、すべてを現地読みに変えてほしいです。丁寧さんもテイネイなんて呼ばれたくないんじゃないでしょうか。