市川きよあき事務所

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日記

パン屋さんでジャズボーカル

ジャズボーカルが好きになったのは大学生の頃。四畳半に大きなステレオ置いて、アンプは重いほうがいいとかなんとかわかった風な顔して、LP買ったりもらったりしてブイブイ聴いてました。最初は歌い上げちゃうヤツとかスウィングしまくりが好きだったんですが、だんだんモダンで軽いのが好みになってきました(ジャッキー&ロイとか)。その頃の情報源は大学の近所にあったジャズ喫茶とラジオとうるさがたの友達。その後、働くようになりだんだん聴かなくなっていきました。
それが、ここんとこまた聴いてます。情報源は近所の小さな小さなパン屋さん。お客さんが三人も入ればいっぱいになっちゃう狭さなんですが、パンはすんごく美味しい。早くいかないといつも売り切れ。そんでもって、いつも気になる曲がかかってます。ジャズボーカルです。いまかかってる曲は、食パンの棚の上のスピーカー横のCDでわかります。
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その日も瑞々しい軽やかな歌声が気になりました。パンをレジに持っていき、ハンチングのオシャレなご主人が袋にいれてくれてる間に…。
「写真撮ってもいいですか?」
「どーぞどーぞ」
「ここ、けっこう曲の情報源なんです。この間はタイトルをこっそり覚えてって手に入れました」
「へぇ…誰ですか?」
「マル・フィッチです、これがあちこち探してもなかなかなくて…」
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「あぁマル・フィッチ…なかなかないかも…」「良かったです」

今日の方はビヴァリー・ケニー
「有名な方ですか?」「けっこう有名です、彼女はこれでなくても、どのアルバムもいいですよ」

知らんかった。
さっそくYOUTUBEで聴いてみる。イイ、すごくイイ。That’s allという曲が好きなので、それが入ってるものをまず買ったら、ほかのものも欲しくなり、ついつい大人買いしまった。
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手に入れたなかではPLAYBOYSというアルバムが秀逸です。
ビヴァリー・ケニーは調べると1932年生まれ、仲代さんと一緒でした。でしたが、1960年に28歳で亡くなっています。イイものは古くならないですね。モダンだわ。この曲を自分が最初にジャズボーカルを聴き始めた頃と同じ年齢の、いまの大学生はビヴァリー・ケニーをどう感じるんだろう。ちょっと感想聴きたくなりました。