最近フェースブックでやりとりするようになったハトコがいます。Hさん。Hさんはちょっとマズイので…名前のほうで…Hさん。あ〜そっちもダメか。まぁH Hさんにしときます。
彼とは全く記憶にない3歳ころと、法事の時の遠目の会釈でしか交流のなかったんですが、去年の5月頃、たまたまFB上で見つけてもらいました。
彼は自分よりちょっと上。市川のお爺さんの弟の孫にあたります。つまり市川の父のいとこの子ですが、こちら愛知の蒲郡から東京、あちらはずっと静岡ということで全く交わる部分がなかったんです。
3歳ころの写真です。
一枚目は、先頭の泣きそうな頭でっかちがオレ。次が兄貴でその後ろのハニカミ坊やがハトコ。二枚目は、年下のくせに前で我が物顔がオレで後ろがハトコ。しかし剥製の亀に乗るかね。ザ昭和って感じですね。おそらくハトコ一家が家族旅行で蒲郡にいらっしゃったんだと思います。全く覚えてないですが…。
その彼と偶々共通の知り合いがフェースブックにいて、あっちからこっちからコメントしてるうちに「もしかしてきよあき君ですか?」と言われたわけです。
よく覚えていたな。いやよく名前知ってたなという感じ。それでお互いイイネイイネのやりとりがしばらくあり、お仕事する事になりました。
「すみません、基本的なことですみませんが、なんのお仕事を〜」なんてとこから…よく声をかけてくれました。
で、頼まれたのは、プライベートな出版なのですが、波乱万丈な人生のなかでもへこたれず、常に開拓と挑戦を続け、ついに不織布のパイオニアになった人物の一代記です。不織布といえばマスク。みなさんご存知、毎日欠かすことがない、いまや下着の一部みたいなもんですが、あれをどうやって形にするのかなんて考えたことありませんでした。不織布は繊維を織らずに絡めてシート状にしたものです。その特徴のひとつが機密性の高さ。それゆえコロナ最前線で活躍する医療用のN-95マスクなんかに活かされているわけですが、普通にミシンで縫うと穴が空いてしまいます。そこで当時(40年くらい前ですが)できたばっかりの、糸を使わずに融着できる超音波ミシンに目をつけ、何度も打ち合わせし、サージカルマスクの開発していったのです。いや〜プライベートの出版ではもったいないお話。ガイアの夜明けレベルのお方でした。いまの緊急事態に本当にタイムリーで勉強にもなりました。
それで冊子のなかにも、不織布でなにかできないかな、そこがキモだなと考えて、見返しを不織布にしてみました。とてもニャラニャラしてるし、はじめて使うので心配でしたが、なんとかうまくいきました。表紙は不織布の年輪。ロール状のものをHHさんが現地の工場で撮影。合作です。
表裏合わせるとロールの感じがわかります。
あんまりHHってイニシャルにする必要もなかったですがHHさん、ありがとうございました。