想像を超える大きなものには圧倒されてしまう。渋谷駅のマークシティに突如現れた巨大な壁画。このけたはずれにでかい作品は岡本太郎の渾身の傑作だ。はじめて通る人で素通りできる人は誰もいないだろう。巨大壁画を目の当たりにしたほとんどの人が携帯で写真を撮ったに違いない。この横幅が30mもある巨大な壁画が長い間行方不明だったらしい。。こんなものがどこに隠れるのか?
また今発見されて、渋谷という大都会に飾られることにたぶん何か意味があるのだろう。
デザインしたりアイデアを考えたりする場合、極端にいうと二つに分かれる。
いままで見たことのある安心できるモノと、通常の想像の枠を超えたモノ。
ワタクシなんていままでの経験の中から、それ風のものを選び出しアーダコーダやって並べかえているケースがほとんどだ。言い換えれば知っているモノを軸にデザインしている。それが安心に繋がっている。もちろん安心できるモノは、手にしたり目にしたりするお客さまも望んでいる場合も多いと思う。それはそれで大切なことだ。
正直言うと岡本太郎はそんなに好きじゃない。お父さんの一平氏の挿絵の方が好きだ。だけど、この想像をはるかに超えるパワーは理屈じゃない。何ものにも代え難い。
自分の範囲ではあるが、たまには枠を超えるものをやりたいと思う。壁画はやれと言っている。そんなパワーを全ての人に与えてくれる。
渋谷にきたら岡本太郎の巨大壁画をぜひ!