平成が22年になりました。西暦が2010年。末尾がいつもわかんなくなります。ジャンボの億の間には残念ながら、招待されませんでしたので正月から別人になることも叶わず、いつもと同じ毎日が始まります。いいこともありました。母校の東洋大が柏原君の快走で箱根2連覇。彼は高校時代、高校駅伝やインターハイ、国体に出たことのない無名の選手です。そこがいいですね。お仕事関係仲間で東洋大出身のイラストレーターの、アミーゴさん、伊野さん、喜びましょう。祝いましょう。東洋といえばいまや坂口安吾、植木等そして箱根の山は天下の柏原竜二です。彼のいる、あと2年は安泰ですな。
イラストレーターといえば、暮れにワタシにとってのカリスマ、最も尊敬する野口久光氏のポスター展に行ってまいりました。トリュフォー監督が絶賛した「大人は判ってくれない」の現物ありましたよ。トリハダもんです。いつか手に入れたいです。
やはり野口久光展は良かったですわ~。究極の手書きポスターに囲まれて幸せな時間でしたよ。なにが良いって彼の映画に対する愛情がすごく伝わってくる、それがいい。描いてある映画の一番魅力的な部分が美しく美しく描かれています。そしてあたたかい。やはりデジタルはアナログに敵いっこないです。全て手書き、これにつきますね。すんばらしい。
ジュラール・フィリップの代表作。
画家モジリアニの一生を描いた傑作「モンパルナスの灯」
冒険者たちで有名な強面No1リノ・バンチェラが画商役、いい味だしてます。
ペペルモコ、ジャン・ギャバンです。印象的なラスト、感動もんです。
ジャン・ギャバンに影響されてゴロワーズを吸い始めた
エエカッコシのお父さんも多かったとか…フィルターないんでペッペしないと
ジャン・ギャバンは渋く、バルドーは可愛く
見事に魅力を描き分けてらっしゃいます
1点だけ「旅情」の原画も展示されていました。原画はB2のポスターと全く同じサイズで描かれていました。2枚の同じ絵。1枚がポスター、1枚が原画。色はやはり原画の方が良かったです。あたり前のことですがポスターと同じサイズで描くという事そのものが原点だと改めて感じました。我々はポスターを作る時、パソコンの画面上で作業しているので、B2の原寸に拡大出力して、張り合わせ、壁に貼り「あ~もすこし大きくだな」とか「名前デカッ」とか言いながら、あーだこーだ試行錯誤するんですが、最初から貼られる大きさで作るっていうのが素晴らしい。
図録も、もちろん買いましたが色がいまひとつ。ポスターという印刷物のまた印刷になるので画質が落ちちゃうのはしょうがないんですが、もう少し丁寧にやってほしかった。と思っているのはワタシだけでしょう。
オレにやらせてくれ~