朝たまたまテレビをつけたら「木更津キャッツアイ」再放送のオジーが亡くなった後をやっていて、またまた偶然一番好きなシーンでした。バンビともーこが歩いているとこの会話シーンなんです。
バンビ「ぶっさんさ~、もーこさ~、オジーってさ~」
もーこ「誰?、誰の話すんの?」
すごい! クドカンのスゴさがわかるすごい台詞です。バンビが色んなことを悩んでいて頭の中をグルグルしちゃってる感じがすごくよくわかる。こりゃなかなか書ける台詞じゃないですよ。実は「木更津キャッツアイ」って最近になって知り合いからDVDボックスを借りて観たくらいのキャッツ新参者なんです。それまではクドカンのは観ても驚かなかったし、話の流れがパターン化されることが多くてそんなに好きじゃなかったんですが、「キャッツ」の面白さにはほんとビックリしました。人が亡くなる話で、その人と周りの人との関わりの話。ものすごく軽いのにものすごく重い。スゴイ。
ぶっさんほどではないけど、知り合いの中にも40代で早世された人も何人かいます。自分もだんだん年をとると、運動しないせいもありますが、体の調子も今ひとつになってきちゃってる。「お元気ですか」という年賀状の常套句見ても、つい自問しちゃいます。「元気、と胸張っては言えんな」なんて…。老眼始まったり、髪も少なくなったりも、ものすごく心配なんですが体の内部はもっと心配。
それで、年末に人間ドックやったら、腸がひっかかり、大腸内視鏡検査してきました。胃カメラの逆です。これ、検査準備のお腹を空っぽにするのが辛かった。2日に渡って下剤飲むんです。信じられない。前日飲む下剤も辛かったんですが、当日の下剤の量が半端じゃない。なにしろ水に薄めて1800cc。一升瓶です。どーでもいいことですが一升飲む関取なんかの気がしれない。無意味に半分くらい日田天領水にしてみたんだがやはり無意味でした。やっと落ち着いたお腹をなだめすかしてほうほうの体で病院に着くと
「売店でスリットパンツを買ってください」と言われます。スリットという響きにトリックの高橋ひとみがやったスリット美智子が目に浮かび、思わずニヤニヤしてしまいましたが、今はそんな悠長な時ではないのでレジ裏にあったスリットを買い求め、お尻をスリットにして、いざ内視鏡室へ。
ベッドで横になり、画像が映し出されいよいよミクロの決死圏が始まりました。
何となく気まずいので、つい「ミクロの決死圏みたいですね~」とどーでもいいこと話したら先生がマニアらしく、よけいな水むけちゃってすごく食いついてきたんです。それで妙に気が安らぎました。
しばらくするとちょっとお化粧の濃い目の看護婦さんが
「ガス○×▲ごにょごにょ」言ってるのが聞こえる
なんだかよくわからないので黙ってると また
「ガス○×▲ごにょごにょ」 もしかしてと思って
「オ、ナラですか~」と聞くと
こんどははっきりした大きな声で「オナラしてください!」
「オナラ?」そういや少しもよおしてきてます。
でも出口の真ん前10cmに検査技師の先生のお顔が…こりゃ無理だろと思い
「いや~、大丈夫です」と答えると、これには今度は先生が
「我慢しないでオナラばんばんしてください! 臭くないですから…内がキレイなんでただの空気です」と言われました。
臭くない? 空気ってことなないだろうけど、そうか一升下剤で臭くないんだ 日田天領水も入っているからちょっといい空気かも なんてまたニヤニヤ思ってたんですが結局オナラしなかったし肝心の腸も大丈夫でした。
キャッツの話がいつの間にかオナラの話に…すみません
健康が一番ですね。