ずっと忘れていて、頭の奥の納戸の中にあったものが、ふと出てくることがあります。どこから出てくるんでしょうか?不思議です。出てきたのは大学生の頃のお芝居の稽古の風景。芝居の稽古って、台本を使った稽古の前に身体を動かす基礎訓練と発声練習をします。劇団によっては、その身体訓練のことを「シンクン」と言ったり肉体訓練を「ニクレン」と言ったりしてました。今もそんな風に呼ぶんでしょうか?
そして身体訓練のあとは発声練習。ア エ イ ウ エ オ ア オ って言う複式呼吸やら早口言葉やらします。納戸からごそごそ出てきたのは其奴です。早口言葉は一人ずつ順繰りに思い付いた早口言葉を言い、みんなで反復練習してました。少しでも滑舌がよくなるようにとのことでしょうが、今も滑舌が悪いので、、オレには若い頃の練習は役に立たなかったような気がします。出てきたのはこんなのです。
おあやや ははおやに おあやまりなさい
これ正しい日本語ですかね?母親になんて言わないし、おあやまりなさいなんて言う人、生まれてこのかた聞いたことないです。そもそも、おしんの時代じゃないんだから「おあや」がおかしい。八百屋が付いたりした長いバージョンもありました。割とオーソドックスな早口言葉なんですが、口を開ければ良いってもんじゃないですよね。まぁこれのおかげで、日本中のあやさんが、あちこちの劇団員から謝れ謝れと言われていたことになります…かね。 他には
ねぇぬぐのぬがないの みんなぬぐのになによ
これは男子に人気がありました。一緒に稽古している女子意識しながら大声で叫ぶと変な開放感ありましたわ。あとは
みなみのうみ むねのおもい なみのまにまに
めにみみにむねに みなみのおんなまのおんな
美しいですね。情景が浮かびます。秀作。アカパジャマとかアオマキガミなんかはつまらない。
あと、
ひきにくいくぎ ぬきにくいくぎ ひきぬきにくいくぎぬき
なんてのもありました。簡単にいうと全部ダメじゃんな釘抜き作業ですわ
しかしなんで急に出てきたんだろう。滑舌が酷くなったからやれってことかな。