テレビとかダラダラ見聞きしていると、CMとか番組のどーでもいいとこなんかで、突然以前どこかで聞いた曲が流れてきて「あ〜なんだったっけ、なんだったっけ」と、、ここまできている状態になる事がママあります。ここまできているって、ほんとにあとちょっとで思い出しそうなのかな? そのヒネリだす時、脳はどうなってるんでしょうか、気になります。先日もそのなんだっけ〜になりました。ヒネリだす過程で「なんか映画だったぞ」っていうのがあって、しばらくして思いだしました。
「BABEL」に使われた坂本龍一さんの曲でした。
「BABEL」は菊地凛子さんので話題になりましたが、いい映画です。ワタシはどちらかというと日本人以外の部分が印象に残っています。 ゲオで50円なんかで借りられたりするから、ここんとこ見境無く映画を観るようになりましたが、シーンが頭の中に住み留まる映画って少ないですね。年々少なくなりますが「BABEL」はまだ住んでいます。巧妙に編み込まれた時間軸の中を、負の連鎖が重く進んでいく辛い話。いい映画です。
曲の方は95年に発表された「Smoochy」というアルバムに入っている「Bibo no Aozora」でした。「美貌の青空」っていうタイトルがステキですね。詞もいい。アイドルばっかりやってるイメージの売野雅勇さんの作。みてろ〜みたいな感じですか、センスがいいです。今回使われたのは歌なしの「/04」に収録されたトリオバージョン。その名の通り12年も前の2004年のアルバム。このチェロが凄いです。アナログじゃないみたいです。
95年に発表された曲が、2004年にトリオになって、それを気に入った人が2007年に映画に使い、2012年にやっと見つける。今頃ですか?って言われてますね。
さっそくアマゾンで「/04」買いました。Rain、Merry Christmas Mr. Lawrence、Riot in Lagos、Asienceなど聞きやすい名曲ぞろいです。でもやっぱり「Bibo no Aozora」今日のような美貌も形無しの曇天によく合います。