市川きよあき事務所

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日記

蔦屋と兄貴

1月も終わりにさしかかった頃。実家のある愛知県の蒲郡から、兄貴がお芝居観劇がてら遊びにやってきました。年に一、二回は観劇旅行にくるんですが、オレがやってるものには全く興味がなく、お目当てはテレビで観ているカワイイ女優さんを生で観る、この一点。興味がないならともかく舞台を観るのは好きなんで、「一回くらい、オレの関わったものみたらどうなの?」とたまりかねて言ったのですが…「ほだね〜」というだけのそっけない返事。そんでも東京にいるのに1人で行かせるのもなんなんで一緒に行きました。流行りのものや大劇場ものなんてこういう機会でもないと観ないから、こちらも見聞が広がっていいんですけどね…。観たのは『わたしは真悟』。そう高畑充希ちゃん目当て。お芝居はというと、原作の漫画が30年以上前のものなのでアングラな匂いがあり全体のトーンは面白かったです。ただピークがモヤモヤしたのでこちらもモヤモヤ。原作を読んでないのでわかりませんが、ピークカタルシスがほしかったです。再会がもっとドラマチックじゃないと…ねぇ…難しいもんです。出演者では成河さんがよかった。
それから気になったのは、顔横マイクのエコーが効きすぎてたこと。自分の席からの距離と出演者の位置とのギャップを感じました。歌はいいんですが台詞の時は増幅程度にしてほしい。やっぱりマイクなしの舞台がいいなぁ。

お土産はやっぱりふせん。
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芝居の後、東京ならではのとこ行こうということで二子玉川の蔦屋家電に行きました。
着くと兄貴は「ふーん知っとる知っとるテレビで見たわ」と最初は興味ありげグルグルしてましたが、そのうち疲れてきて「なんだぁまぁどえらい混んどって座るとこがあらへん」「コーヒーも並んどるでやめまい」と言い、出口を探して歩きだしたのですが、売り場の店員さんを捕まえてなにか聞いてます。
「ゴミ箱ってどっかにある?」何かカバンの中にあるゴミを捨てたいようなんです。そこは天下の蔦屋の店員さん素晴らしい御対応。「こちらでお捨ていたします」「え~ここのもんじゃなくていいのかん?」店員さんちょっと身構えて「…ど、どのような?」「パンフっつうかチラシみたいな…まぁ紙だわ」
「かまいません」で取り出したのが『わたしは真悟』でもらった厚さ2センチくらいの、そうお芝居のチラシの束です。
「劇場で捨てりゃあよかった。ごめんね~」と言って渡すと
「あ~軽くなった、ほんじゃあどっかいこまい」と満足げ。
芝居でもらったチラシの束を蔦屋家電で捨てる兄貴、恐るべし。