デザイナーには二通りタイプがあって、内にいてキレイな美しいレイアウトを求めるタイプと、外に出て色々ディレクションしたり初めから絡んでないと嫌なタイプがあると思ってます。ワタクシは後者。よくそんなことまでされるんですか~と言われることもあります。そんなこととは編集的なことやコピー的なこと。本業のいない場合は特に自分の仕事だと思ってやっとります。
レイアウトだけするなんてつまらない。やはり企画は元から関わりたいんですよ~。面白いことにマザリたいです。
ちょっと前の作品ですがシェイクスピアの「尺には尺を」1色のみの仮チラシです。
シェイクスピアの中でも超ジミ~な作品で誰も知らないのが大きなネックだったので、特長をコピーにして4種類作ったらと提案してOKもらいました。
チラシって4枚か8枚面付けして印刷するので4種類作っても印刷の手間は同じなんです。それで納品するときに丁合してもらいました。丁合とはコピー機で言うソーターのこと。つまり、劇場でチラシもらった時に隣の人と違ってたらちょっと面白いと思って…。効果のほどはわからなかったんですが気に入っているチラシです。
そんなこんなで、よくお芝居のチラシ作るんですが、実は寂しくもあるんです。チラシが上がった頃ってまだ芝居の稽古もしてないので芝居のスタッフという感じは今一つしなくって…。共有する時間がないからじゃないでしょうか。
それと例えばチラシの表紙を役者さんで撮影した場合ですと、役の雰囲気で撮影したとしても稽古に入ってもいないので役に完全になりきれるはずもなく、役になりきった舞台写真には決して勝てないんです。きれいには撮れても匂いまでは来ない感じかな…。
逆にいうと本番までに役を作り上げる役者さんてホント素晴らしいですね。
そんで結局とどのつまり
宣伝するより、モノづくりの方が面白いと思ってしまう時があるんです。
凄くイイ商品があるとすると、いかに沢山売れるように広告するより、いかに商品を凄く良くするかを考えた方が面白い気がするんです。あたり前といえばあたり前なんですけどね。
そんな無理なことばっかり考えてるわけじゃなく、チラシも立派な芝居のプロローグ。ワタクシも座組の一員として参加してる気ではあります。
だけど、すんごいいいチラシできたっと思って本番見に行くと全然違っちゃって芝居はよくても自分だけガッカリすることもママあんですよ~ふ~
今年はうまくマザるようにしないとな~