無名塾の能登演劇堂公演「マクベス」を観に能登に行ってきました。
能登は町中が「マクベス」1色、嬉しいことです。
なんたって(なんたって というと18歳と言いたくなりますが)
そんなことではなく、なんたって能登も七尾の田舎も田舎、田んぼのど真ん中。単線無人駅から徒歩20分、路線バスもない能登演劇堂で2ヶ月、50回公演、32500枚が全て完売。信じられないですわ。無謀とも思えるというか無謀ですよ。それがいまや700人以上がキャンセル待ち。県外からも1万人以上来るそうです。5~6万かけても観たい舞台がそこにあるからです。これぞ町おこし。
演劇堂の最大の魅力は舞台奥の大扉が外に観音に開き、借景を演出として使えるところなんですが、今回は動くバーナムの森を創るため地形から変えちゃってます。六頭の馬が駆け抜けます。50人以上のエキストラが木を持って動きます。木を載せたトロッコがレールの上を動き、照明が森全体を動かします。これぞ大スペクタクル。実際、初日観たんですが凄かったです。
キャストがまた豪華、マクベス仲代さんに夫人が若村さん。言う事なし。
老境に入ってチャンスがめぐってきた解釈の仲代マクベスありですねぇ。余計に悲劇さを感じさせます。若村さんの狂うところなんかさすが観客を引きつける力が半端じゃないです。あとマルカムがいいヤツじゃなくて面白いし、マクダフ夫人も見捨てられた悲しさが出ていて良かったです。
ゲネプロ(初日前のリハーサル)観た時はあんまり良くなくて楽屋がどんよりしてたんですが、役者って初日開いてお客さん入ると変わりますねぇ。全員のアドレナリンが集結していきなりきましたよ。お客さんもすごい反応。扉があいて馬が出て来たらオオッ~とどよめき、カーテンコールでは自然なスタンディングオベ-ション。
と宣伝してあおっても券が全くないので申し訳ないんですけどね。
ところで、ワタシはというと納めたパンフレットにちょっとミスが見つかりションボリ。黒地のとこだったんでロビーの片隅でマジックで修正してました。おかげで初日乾杯出遅れました。トホホ
なので挽回するべく物販コーナーで大声あげて売りましたよ。そのかいあって記録的な売り上げ。(芝居がいいから売れたんですけどね)
どうやら増刷出来てそこで直せそうです…ヤレヤレ。