市川きよあき事務所

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グラフィックデザイン

日記

昭和の建物がいいんです

故郷の愛知県蒲郡というところに蒲郡プリンスホテルという和洋折衷のなんとも魅力的な建物があります。昭和9年に建てられた蒲郡ホテルが前身で子供のころには父親に連れられてよく遊びにいったもんです。現在のプリンスにはないんですが、外国の映画に出てくるような手動式のエレベーターが付いていて、ちゃんと階に止まるのに微妙な調節が必要でそれがまた面白かったんです。古い建物が好きになったのは、子供のころの蒲郡ホテルの影響があるからかも。今住んでるところも築67年というかなりの強者です。だからといって古ければいいわけではなくって古民家や古民具には全く興味がないんです。やはり昭和なんですね。昭和40年ころまでの大量生産する前の家や家具はひとつひとつデザインが違って職人の気持ちが伝わってきます。文化住宅のように日本家屋に洋間が一つ付いてたら最高ですね。たとえ変でも面白くたまらなく好きです。どうして最近のインテリアや家のデザイナーはスッキリが好きなんでしょうか。なんでもかんでもクッキリスッキリ。打ちっ放しだの例のアフターの家なんてまるっきり興味がないんですなぁ。ここ5年くらいで貴重な昭和の建物がどんどん壊されているようです。愛知県に行かれる昭和大好き人は蒲プリにぜひ!あっ華麗なる一族のロケも行われたようでして…そっちファンもぜひ!

エントランス      外観
ロビー外観