市川きよあき事務所

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グラフィックデザイン

日記

銀たら味噌焼き定食に教わったこと。

先日、近所の定食屋へ入った。
その店は環八に面しているばかりかもうひとつの幹線道路と交わるあたりにポツンとある。知らなければ誰もいかないだろう。知っていても周りに何もないので気づかず通りすぎてしまうかもしれない。外には年代がかった「お食事」とかかれたのれんがあるだけでメニューなどはなく中の様子は全く見えない。正直期待はしてなかった。家の近所には食べるところがなく、雨も降っていたので近くだから行ってみるか、ぐらいの気持ちだった。メニューもガツン系のトンカツとかまぁそんなもんだろ。と軽くみてたのだ。
ところが、のれんをくぐり引き戸を開けた瞬間、自分の頬がゆるむのがわかった。
美味しいムードが充満していた。匂いもそうだが、まず店がきれいで隅々まで掃除がゆきとどいている。やさしそうな店主と女将さんの顔がいい。先客の食事してる顔が満足している。メニューも今日のメニューが和洋様々あり、丁寧な字でホワイトボードに書いてある。定食の一番高いものでも800円、良心的だ。どれも美味しそうで悩む。小鉢も魅力的だ。
ほどなく注文した料理が出てきたが間違いなかった。
外見ではなく真心のこもった仕事をする。場所や条件ではなく嘘のない確かな仕事をする。自分の仕事でつい隅にいきがちなことを教えられた。
また行きたくなる店=また頼みたくなる仕事なのだ。
まず、この散らかった机の上をなんとかしなくっちゃ。