市川きよあき事務所

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グラフィックデザイン

映画

スクリーンとスタア

10日くらい前の事。普通の昭和の醤油ラーメンが無性に食べたくなってネットで調べ、あまりいかない小田急線に乗りました。ラーメンは思ったものとは違ってガッカリだったんですが、思わぬ収穫がありました。知らない街に行くのは楽しいもんです。知らない場所へいって古本屋を見つけるとまず入ってみます。そこでみつけた掘り出しものがコレ。
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昭和20年代後半の「スクリーン」と「スタア」です。60年前くらい前ですが、映画全盛期の洋画専門雑誌。この中でもヘップバーンとモンローの表紙の号が光っています。60年も経っているのに、ヘップバーンとモンローを超える輝きを放つ女優さんは出ていません。二人はやっぱり別格ですわ。さらにモンローが表紙の「スタア」(1954年5月号)に掲載されているシナリオは、なんと「ローマの休日」。日本で公開されたばっかりの時です。こりゃヒットだなと思ってたらスリーベースになっちゃった感じ。すかさず抱えました。「ローマの休日」はこの間もテレビでまた観ましたけど何度観てもヘップバーンが「…ロゥマ…」って言うところでウルウルきちゃいます。さらにさらに、この当時の「スクリーン」の目次デザインは野口久光氏がやっていて、野口さんのイラストが惜しげもなく目次に使ってあります。表紙じゃなく…目次…凄すぎる。
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また2つの雑誌とも中身は書き文字デザインの宝庫。勉強になります。映画の広告ページも豪華すぎます。「素晴らしき哉、人生!」ですよ。この映画はクリスマスに一番観られる映画。名作中の名作です。アメリカで感動する映画1位だとか。このタイトル文字もイイですね。
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さらにさらにさらに、(もうおさらが10枚くらいになっちゃたかもですが…)
スクリーンが1冊100円、スタアが200円ってどういう事?安すぎます。
その古本屋にあった15冊ほどを全部買いたかったんですが、ほかに荷物もあったんで泣く泣く5冊だけ買いました。どこの古本屋って?
いや〜だから最初っから小田急線とボカしてあるんですよ。早く行かなくっちゃ。