能登に行く前の日、ユーロスペースに「日本の悲劇」を観に行きました。そこは、映画が観たくて来ている人しかいない映画館。ついで、時間つぶし、デートのあて なんての人はいない。ロビーがクセ者ぞろいで面白い。久しぶりに行ったんですがやっぱりいいですね。
映画は面白かったです。昔、ATG映画を観ていた感覚が蘇ります。テレビで流行りのドラマはどれもウソくさい演出と演技ばかり。ちょっと辟易していたので、あ〜コレだったんだな、と忘れていたものを思い出しました。
もちろん作り物っぽいエンターテインメントなドラマがあってもいいし、好きなものもあるんですが、登場人物観てても、こういう人いるな〜とは実感できないんですよね。
基本モノクロ。カメラも据え置きで家の台所の撮影がほとんど。効果音の使い方がとてもとても面白いです。登場人物は四人だけなんですがほぼ二人芝居。仲代さんと北村さんです。仲代さんはもちろんですが北村さんもすごく良かった。ニヒルで内面に向かって芝居をする人だと思ってけど違っていました。
観終わってから、北村さんは見た目は困窮するイメージが薄いので、そこがどうかなと感じましたが、わざと彼なのかも。あえてそういうタイプにしたのが狙いかもしれないです。
観る機会があったらぜひ!大作や流行ってるものしか観たことのない人にぜひ!
タイトルは監督の奥様が書かれたのかな? デザイン的にも刺激になりました。