市川きよあき事務所

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映画

「地獄の入口で待ってるぜ」用心棒より

この間、テレビで久しぶりに用心棒を観ましたよ。三、四回は観てるんですが、やっぱり面白いですわぁ。これまただまされたと思って観てくださいよ~。この年のキネマ旬報では二位に甘んじてますが、ワタクシの中では全ての中で一位にしてもいいくらいに思ってます。
三船さんがカッコイイのはもちろんのこと、俳優さんたちがすばらしい。亥之吉役の加東大介は七人の侍のときと打って変わって愛すべきおまぬけぶり。山田五十鈴も沢村いき雄も渡辺篤もみ~んないいんですが、そのでかさの存在感で気になるのが丑寅の用心棒で出てくるジャイアント馬場似の羅生門綱五郎。ちょっと調べたら203cmありました。三船さんが172cm、仲代さんが178cmだからやっぱりでかい。プロレスラーなんですが、前は大相撲の花籠部屋に所属し、新高山の四股名で幕下までいってます。けっこう台詞が多いんですよ。そしてそして、新田の卯之助。登場シーンの仲代さんシビレますなあ。着物の裾チラ見せ、赤いチェックのマフラー、リボルバー式の拳銃。三船さんの仇役としてこんな適役いないですよ。有名な七人の侍の通行人から七年後、実は黒澤監督は覚えてらっしゃらなかったようですが、オーディションで会った瞬間気に入ったそうです。
無名塾のお仕事をずうっとしてるので、仲代さんと打合せすることも多いのですが、この卯之助の食玩カラーフィギアは仲代さんからいただきました。この食玩が売ってた時これが欲しいのに全然出てこないんで卯之助本人にねだっちゃいました。すみません。
卯之助            亥之吉
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今回観て気付いたんですが、三船さんが小指立てて司葉子のことレコって言ってるんですよ。江戸時代ですよぉ。マフラーありだからレコもあり。リアルを追求しながらエンターテインメントに応用がきくところが黒澤監督のすごいとこなんでしょうかねぇ。でもレコってへっぽこだよ。
最近けしからんリメイクが多いんですが、織田裕二にトヨエツでまたやるとか言いだしたら怒るよ。これだけは。