市川きよあき事務所

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グラフィックデザイン

映画

黒澤明映画三昧

早いもので黒澤監督没後10年ということでBSで特集をしています。G.W.連休中、雨が降ったりしていたことと、出不精なこともありテレビで黒澤映画やクロサワ・アーカイブス特集なんかをワタクシ三昧しております。
黒澤監督は33歳から83歳までの間、映画を撮っていてちょうど50年で全30作。市川崑監督が80作品以上撮ってることと比べると、少ないような気がしますが、その分中身が非常に濃いんですなぁ。
うちには15年ほど前、黒澤映画関係者にいただいた全30作品のタイトル文字で構成されたステキなデザインのポスターがあります。

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これを見るとタイトル文字ひとつひとつが力強く印象的で、このポスターを見ているだけで黒澤映画のシーンが浮かんできます。いい映画のタイトルはやっぱりいいんです。タイトルとクレジットでその映画の意気込みがわかるんじゃないでしょうか。
昨日の映画は野良犬。初期の中で一番好きな作品です。1949年の作品だから60年くらい前なんすがテンポがよくって、まったく飽きない。そして三船さんのカッコイイことカッコイイこと。若い頃の三船さんて頬のあたりがとがっててシャープですよね。用心棒くらいの、もうすぐ四十郎も好きですが20代の若いギラギラ迫力もいいですわ。
貧困、貧富の差、コンプレックス、めぐまれない境遇、戦う巨大な相手 こんなものが俳優のギラギラを生むんじゃないかなと考えると…今の時代はこんなギラギラ俳優はちと出ないかもとも思うのでありますよ。